秩父病院での研修を終えて
研修期間:2018年5月
今回秩父病院で研修させて頂いて、いくつも自分の大学病院ではできないような経験することができ、非常に充実した一ヶ月を過ごすことが出来た。
まずは外来での診療である。大学病院での研修では最初から最後まで一人で診ることはほとんどなく、 まだまだ、未熟なりにも初診で来られる愚者さんへの接し方を学ぶことが出来た。 また初めて局所麻酔下での皮下腫瘍の摘出術の執刀もさせていただき、術後のフォローも含めて診ることが出来非常に良い経験となった。 夜間救急では秩父地域の2次救急全てを受け入れる当直を経験した。Walk inの患者さんや救急車の数が多くほとんど眠れない日もあったが 地域を支える診療の大変さや、やりがいを感じることが出来た。
小鹿野町立病院での研修は訪問診療を見学させていただき、患者さんにとって自宅にいながら診察を受けられること、 自宅で最期迎えることが出来ることの大切さについて考える良い機会となった。
また実習を通じて何よりも感じたのが、秩父病院をはじめとして、 1日の研修でお世話になった秩父市立病院や小鹿野町立病院での医師や医療スタッフそれぞれが自分たちの医療で地域を支えるという 気概を持って働かれていたということである。
外科医会での2次会で地域の医療について議論が交わされていたことは非常に印象に残っている。 私が普段研修している日本医科大学付属病院も、 周辺に医療機関は多いものの文京区やその周辺の地域を支える医療機関であることは変わりないはずであり、その姿勢を改めて考えさせられた。
秩父病院で学んだことを生かして、来月から気持ちを新たに残りの1年弱研修していきたいと思う。 指導して頂いた秩父病院の先生方、スタッフの皆様、1か月聞がありがとうございました。